ポピュラーピアノが難しい理由!上達するコツも
ポピュラーピアノが難しいのは、ポピュラーピアノならではの知識やテクニックに、まだ気づいていないからです。
「クラシックは挫折したけどポピュラーなら‥‥」、「知っている曲なら簡単に弾けるようになるかなぁ」と始めても、独学だと思うように演奏することは難しいかもしれません。
本記事では、ポピュラーピアノとは何かを紐解きながら、難しい理由、上達のコツをお伝えします。
ぜひ参考にしてくださいね。
クラシックピアノ・ポピュラーピアノの違い
まず、クラシックとポピュラーの違いからおさらいしてみましょう。
様々な考え方がありますが、ざっくりと区別するなら、クラシックピアノとポピュラーピアノの違いは、「楽譜の情報量」にあります。
クラシックピアノは、強弱や曲の表現(楽しそうに、ミステリアスに、など)が基本的にすべて楽譜に記載されています。
ですが、ポピュラーピアノは、リズムの感じ方やフレーズの取り方といった情報が書かれていないことが多く、弾き手の知識に委ねているところがあります。
また、クラシックピアノもバロック、ロマン主義、印象主義など時代によって奏法が異なりますが、ポピュラーピアノも同様に、ジャズやロックといったジャンル別に要求される知識が異なるという特徴があります。
ポピュラーピアノが難しい理由
ポピュラーピアノの特性をふまえた上で、今度は具体的に難しい理由を考えてみました。
多くの人が挫折するポイントには、実は以下のような理由が隠れていることが多いはずです。
●リズムが複雑で譜読みが進まない
ポピュラーピアノは、リズムが細かい曲が多いため、音楽経験がまだ浅い初心者の方は音符の読み方に苦労する場合があります。
オリジナルの演奏を聴いて覚えようと思っても、細かい部分が聴き取れない、聴音(耳コピ)の基本が分からないという方は、難しいと感じるでしょう。
●左手(和音)が複雑
ポピュラーピアノの中でも、ジャズやブルース、2000年代以降に流行したポップスは、分厚くて複雑な和音を持つものが多くあります。
そのため、左手の練習が難しくなりがちで、メロディはすぐに弾けるのに両手で弾けないというジレンマを抱えるケースがよくあります。
●「それっぽく」演奏するコツが分からない
ポピュラーピアノは、スウィングのように揺れるリズム、ロックの激しく刻むビートなどを理解して演奏に反映させないと素敵に聴こえません。これらを習得していないと、いくら練習をかさねても、オリジナルの楽曲とかけ離れたパフォーマンスしか生み出せないのです。
思ったような演奏ができないと、結果として、ポピュラーピアノは難しいと感じて遠ざかってしまうケースさえあります。
●独学で成果を感じにくく、モチベーションが上がらない
はじめに示したように、ポピュラーピアノはクラシックピアノより簡単そうに見えて、実は様々なテクニックや知識が必要で難しいのです。
そのため、独学で取り組んだために見当違いの努力をしているというケースも少なくありません。こうなると練習や演奏に対するモチベーションが下がってしまって、余計上達を感じられないという負のループに陥ってしまいます。
ポピュラーピアノ上達のコツ
難しい理由が分かれば、それをカバーする方法を探して上達していけるはずです。
鍵盤技塾は、ポピュラーピアノの上達について、以下のようなことが大切と考えています。
●譜読みの基本をおろそかにしない
ポピュラーピアノの難しいリズムや和音は、譜読みに自信があれば理解して練習していくことができます。
また、ジャズを演奏するのに必要なコード理論も、譜読みの基礎があってこそ。基本を盤石にするのが重要です。
●アレンジの知識がある先生に教わる
ポピュラーピアノは、楽譜通りに弾くだけでなく時に読み解き、解釈した上で「つくる」必要もあるジャンルです。
演奏技術だけでなく、音楽理論やアレンジ(編曲)、即興について造形の深い先生に教わるのが良いでしょう。
●目標を設定する
何事も、漫然と取り組んでいるだけでは上達を感じにくいものです。
「〇〇のアーティストの曲を5曲、自分のレパートリーにする」、「憧れの曲のキーボードパートを担当してジャムセッションする」など、具体的なゴールを描くと、それに向けての必要なスキルや練習が見えてくるでしょう。
そしてそれを達成した時に、また新しい目標が見えてくるはずです。
難しいポピュラーピアノを習うなら
習得することが盛りだくさんで難しいポピュラーピアノ。
どこかで先生と一緒に学びたいと思い立ったら、ぜひ鍵盤技塾の体験レッスンを受けてみてください。
鍵盤技塾では、受講される生徒さんが必要としている知識を一緒に考えて、レッスンを組み立てていきます。
基本的な演奏技術だけでなく、上達のために必要な音楽理論を適宜レッスンに取り入れることで、「難しいけど楽しい」と感じられるピアノライフが送れるはずです。
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